いらっしゃいませ!
皆さんはおいしく食事をするために何か気を付けていることはありますか?
若いうちは虫歯を気を付けたり、歳をとれば入れ歯にしたり。
いくつになっても食事はおいしく・楽しくしたいものですよね!
年齢を重ねると喉の筋肉が衰えて食べ物が詰まりやすくなって思うように食事がとれなくなることがあります。
そしてそれが実は命の危険性と隣り合わせなのです!
今回はそんな高齢者が食事中にむせる理由と食事改善・リハビリ運動による予防方法を紹介していきたいと思います。
もくじ
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なぜ歳を取ると食べ物が詰まりやすくなるの?

まず高齢の方が食べ物をスムーズに食べれなくなった場合は『嚥下(えんげ)障害』を疑ってください。
嚥下障害とは食べ物をうまく飲み込めなくなる状態のことを言います。
- 食事中にむせることが多い
- 体重が減る
- 食後に声がかれることがある
- 硬いものがなかなか飲み込めない
- 食事が疲れる、食べきれない
食事のたびにむせ込んだりご家族の方も心配ですよね?
でも嚥下障害は放っておくと大変なんです!
- むせ込むのを避けるのに水分を取らなくなる「脱水」
- 硬い物が飲み込みにくく、柔らかいものばかり好んで食べて栄養が偏る「栄養失調」
- 食事を思うように食べれなかったり、食事制限による肉体的・精神的な「ストレス」
これらの合併症を引き起こす危険性がありますが特に注意が必要なのは『誤嚥(ごえん)性肺炎』です。
嚥下障害によって起こる『誤嚥(ごえん)性肺炎』とは?
嚥下障害により気管がうまく働かず、唾液や食べ物、胃の逆流物などが気管に入ってしまうことがあります。
唾液や食べ物に含まれる細菌が肺に送り込まれるることで気管が炎症を起こして、激しく咳き込んだり高熱が出たりといった症状が出てくる事があります。これが『誤嚥性肺炎』です。
誤嚥性肺炎についてやその原因は数多くあるのでもしこの様な症状が見られたら医療機関をオススメします。
ですが、ご家庭でも食事方法の改善や口の体操で予防する事は可能です。
予防方法その1「口周りの体操と発生訓練」
そんな誤嚥性肺炎を引き起こす原因である嚥下障害を未然に防いでいきましょう!
嚥下障害は年齢を重ねるとどうしてもなりやすくなってしまいます。ですが、日々の運動やリハビリなどで予防する事は可能ですので早めの訓練が大事です!
私が働いていた機能訓練型デイサービスでは食事前に必ず『口周りの体操』と『発声訓練』をしていましたのでその内容を紹介します!
口のリハビリ運動
- 頬を大きく膨らませたりすぼめたりを繰り返す×5セット
- 「アッカンベー」と舌を思いっきり前に2回出す
- 上唇と下唇を交互に舌で触る×5セット
- 左右の口角を交互に舌で触る×5セット
- 出した舌を時計回りにゆっくり2周
- 出した舌を反時計回りにゆっくり2周
- 唾液が溜まるので「ごっくん」と飲み込む
- 「パタ・パタ・パタ」×3セット
- 「タカ・タカ・タカ」×3セット
- 「カラ・カラ・カラ」×3セット
- ゆっくり「パ・タ・カ・ラ・ワ」×3セット
- 速く「パ・タ・カ・ラ・ワ」×3セット
- 最後に喉が乾くのでお茶などをひと口飲む
以上が機能訓練型デイサービスで行っていた訓練です。
「パ・タ」は口唇と舌の筋力、「カ」は喉の奥を動かし、「ラ」は舌の動きを鍛え、「ワ」は口全体の筋力を鍛えます。
それでもむせ込みなどは起きてしまう事がありますがしっかりと毎日訓練して口や舌、喉の筋肉を鍛え食事をスムーズにとれるようにしましょう。
あくまでも予防で症状が良くなる保証などはないので注意してください。
予防方法その2 「食事にとろみ剤を使う」
嚥下障害は、味噌汁やお茶などの水分でもむせ込む事があり、酷いと自分の唾液でもむせ込む事があります。
その場合は「とろみ剤」を入れる事で予防する事ができます。
勢いよく器官に入ってしまう水分をなめらかにしてゆっくり飲み込む事ができるので安心です。
とろみをつけるには「ニュートリーソフティアS」というとろみ剤があります。
入れる量によってとろみを調整できるので好みによって調整しましょう!
予防方法その3 「柔らかい食事にする」
飲み込むのが辛くなると固形物などの硬い食べ物が食べれなくなってきます。
ご家庭で柔らかい食事を片栗粉を使って作る事も可能ですが中々簡単にはいきませんよね。ご家族の方が作ってくれる環境があればいいのですが忙しい中作るのは大変です。
そんな時便利なのが柔らかい食事の宅配サービス『やわらかダイニング』です。
柔らかさの段階も選ぶ事ができ、冷凍で届くので保存もきき、温めて食べるだけなので手間暇がかかりません。

まとめ
- 精神的・肉体的な衰え、または病気により食べ物をうまく飲み込めない事を「嚥下障害」
- 嚥下障害は「脱水」「栄養失調」「誤嚥性肺炎」を引き起こす
- 予防策として「口周りの体操」「トロメリンというとろみ剤の使用」「柔らかい食事の宅配サービスの利用」
私が働いていたデイサービスでは思うように体を動かせなくなると「食事が唯一の楽しみ」とおっしゃる利用者さんが多くいました。
その食事が楽しいものでなくなるととても悲しいですよね。
嚥下障害は病気によってなる場合もあるので日々の訓練だけでは必ずしも避けれるというわけではありません。
ですがリハビリ運動で防げる場合もあるので毎日少しずつでもいいので訓練して、いつまでも楽しい食事ができるようにしていきましょう!
ありがとうございました!またお越しくださいませ!