いらっしゃいませ!
最近はネットショッピングや宅配サービスなどの普及により家から出なくてもお買い物ができてしまう時代です。
とても便利ではあるのですがそれに伴ってどんどん外に出る時間が少なくってきています。
高齢者の方は買い物や病院に行くのに外を歩くことが多かったのですがそれが少なくなってくるとやはり運動不足などの影響が出てきます。
運動不足はもちろんの事、脳梗塞による麻痺や事故などによる怪我なども放っておくと身体に悪影響を与え、進行していく一方です。
そんな運動不足や病気による麻痺・怪我の進行が気になる方にオススメのデイサービスが『機能訓練型デイサービス』です。
実は機能訓練型デイサービスは運動だけではなく様々なサービスが受けれます。
今回はそんな『機能訓練型デイサービス』のサービス内容について紹介していきたいと思いますのでよろしければご覧ください。
もくじ
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機能訓練型デイサービスとは?
まず初めに機能訓練型デイサービスとは何なのか説明していきます。
よく『機能訓練型』『リハビリ型』などの言葉を耳にしませんか?
同じだと思っている人もいらっしゃいますが実は違うんです!
病気や怪我の進行を抑えたり治すために身体を動かしたり身体機能の向上・回復を目指すという目的は全く同じです。
ですが、『リハビリ』をうけるには、前もって医師の指導をうけておくことが必要となります。
実際にリハビリをうける時も、作業療法士や理学療法士、看護師といった資格を持っているスタッフに指導をしてもらう必要があります。
これに対して『機能訓練』は、医師の指導などは必要なく、一般的な介護スタッフの補助をうけることができます。
- 主に、より専門的な運動を専門家によって受けれるのが『リハビリ型デイサービス』
- 主に、研修を受けた一般のスタッフが運動を指導するのが『機能訓練型デイサービス』
別記事でも紹介しましたが『デイケア』と『リハビリ型デイサービス』はほとんど同じような意味合いを持っています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

「運動がしたい!」でも「レクリエーションやゲーム、入浴もしたい!」と『肉体面』『精神面』で様々なサービスを受けれる介護サービスが『機能訓練型デイサービス』です。
機能訓練型デイサービスのサービス内容
まず初めにお伝えしておきますがサービス内容はそこそこのデイサービスでバラバラなので一般的なサービス内容を紹介していきます。
食事 | デイサービスの食事は仕出し料理屋などに注文して提供する事が多い。 |
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入浴 | 看護師や入浴介助経験者の女性スタッフが主に行う。 |
機能訓練 | 平行棒を使った歩行訓練。エアロバイクなどの有酸素運動。ボールを使ったエクササイズなど様々。 |
健康チェック | 血圧・体温チェックを行う。数値次第で運動を休ませたり当日の利用を中止するか判断する。 |
マッサージ | 柔道整復師やマッサージ経験者がマッサージを行う。 |
送迎 | 専用ドライバーやスタッフが家・施設まで送迎。 |
レクリエーション | 『外出レク』『カラオケ』『折り紙』など精神的・脳のリフレッシュを行う。 |
食事
デイサービスでの食事は『食事介助』は行わず、見守り程度のところが多いです。
小規模の民家型のデイサービスであれば利用者さんの人数が少ないので食事介助を行っている場合もあるかもしれません。
料理は仕出し料理屋さんに注文したものをデイサービスで温め直して提供する事が多いです。
嚥下障害等で「とろみ」がないと飲み込めない場合は事前にデイサービスに報告すればスタッフが料理に入れてくれます。
嚥下障害について詳しくはこちらをご覧ください。

入浴

入浴には2パターンあります。
- 1つの浴槽(小浴場)で1対1で入浴介助を行う場合
- 大浴場で複数の利用者さんが入浴をする場合
自宅にあるような浴槽で1対1で入浴介助する場合はその利用者さんの好みに合わせて浴室の温度やお湯の温度の調整がきくのでリラックスして入ることができます。
大浴場で複数で入る場合は他の利用者さんと会話をしながら入浴ができるので銭湯のようなイメージで入浴することができます。
- 1対1の介助なので主に介護度が高い人向け
- 自分に合った浴室・お湯の温度にできる
- 空きがない場合がある
- 銭湯のような広い空間で入浴できる
- 1対1の介助はできないので注意
- 空きがないことはほとんどない
機能訓練型デイサービスは前者の「小浴場」のタイプが多いので事前に入浴の空きがあるか確認しましょう。
一言でデイサービスの入浴と言っても沢山の種類があるので必ず体験をして利用する本人が納得する入浴方法を選んでください。
機能訓練

理学療法士や作業療法士などがいないことが多い機能訓練型デイサービスでは代わりに『運動指導員』としてスタッフが運動指導を行います。
専門家としての知識や資格がなくても研修などを受けてから利用者を訓練するので心配はいりません。
- 平行棒を使った歩行訓練・屈伸運動
- エアロバイクを使った有酸素運動・下半身運動
- ボールを使ったエクササイズ
- マットを使った寝ながらのストレッチ
平行棒を使った運動
主に歩行訓練に使うことが多いです。普段車椅子やカートの人でもしっかり両手で平行棒を掴む事によって安心して歩く練習ができます。
カートを押して歩く人に多いのが前傾姿勢(猫背)です。前で押して歩くカートはどうしてもカートに身体を預けてしまい前傾姿勢になりがちです。
平行棒は横に棒があるので前傾姿勢も正す事ができ、正しい歩き方の練習ができます。
また、カートや車椅子を使わずに歩けたと言う自信にもつながるのでとても効果的な運動です。
エアロバイクを使った運動
スポーツジムなどで見かけるエアロバイクと呼ばれる自転車型の運動マシーンにまたがってペダルをこいでもらいます。
有酸素運動により体力の向上や足の筋肉を鍛える事ができます。
脳梗塞などによる方麻痺の方にはバンドでしっかり足を固定する事でバイクを漕ぐ事ができます。
ペダルの重さも調整できるので利用者さんに負荷がかかりすぎないように調整することができるので安心です。
座っての運動なので転倒などのリスクも少なく利用者さん自身も安心して運動することができます。
ボールを使ったエクササイズ
100円均一などで売っているゴム製のカラーボールを使って行う運動です。
ボールを使い、体をねじったりボールを股に挟んで潰したりする事で普段使わない筋肉を伸ばしたり鍛えたりします。
ボールを股に挟んで潰す事によって内転筋が鍛えられ、尿漏れの予防にもつながります。
マット運動
マットを使って寝ながら、または座りながら行う運動です。
スタッフが補助をして腹筋をしたり、バランスを取る運動をしたり、柔軟性を高めるためにストレッチをしたりと様々な運動が行えます。
- 専門家でなくてもちゃんとした指導を受ける事ができる
- 利用者さんの安全面を重視して運動を行う
健康チェック(バイタルチェック)
- 血圧計による血圧の測定
- 体温計による体温の測定
- 看護師による問診
基本的に来所して落ち着いたらすぐに行うことがが多いです。
血圧・体温の数値次第では利用者さんに運動を控えてもらったり、家族に連絡して帰宅してもらう場合もあります。
看護師の方がいる場合といない場合があるので心配であればデイサービスかケアマネージャーに事前に確認しましょう!
マッサージ(物理療法)

柔道整復師が行う場合とマッサージの指導を受けたスタッフが行う場合があります。
人工関節が入ってる場合はマッサージができない場合があります。
「干渉波電流型治療」を使って微弱の電気を流すことで筋肉を収縮させて血流を促進させる方法や、「メドマー」と呼ばれる空気圧式マッサージを行ったりします。
送迎
送迎専属の運転手、もしくはスタッフが利用者さんの家の前まで送り迎えします。
たくさんの利用者さんが乗る場合は順番によっては長時間乗ることになります。
尿失禁など心配な方は事前にデイサービスに報告をし、別便かもしくは送迎の順番を後の方に変えてもらうといいです。
また、車椅子やカートの有無によっても変わってくるので事前に確認が必要です。
レクリエーション
運動やリハビリに特化した『デイケア』や『リハビリ型デイサービス』ではあまりレクリエーションがない場合がありますが『機能訓練型デイサービス』はレクリエーションが多彩なのも注目される点です。
外出レク
季節によって出かけるところは様々です。春になれば花見をしに行ったり、夏になれば海に行ったり、秋になれば紅葉を見に行ったり。
誰でも運動ばかりや家にこもってしまうとストレスが溜まるものです。
外出レクは利用者さんの心のリフレッシュには一番効果的だと思います。
脳・手先を使うレク
身体の筋肉同様に歳を取ると脳も衰えてきます。
指先を動かして折り紙を折ったり何か物を作る事によって頭を使い、頭の柔軟性や脳が刺激される事によって脳の衰えを抑えます。
まとめ
専門家がいることが少ないがしっかりと研修を受けたスタッフが運動の介助・指導を行い、レクリエーションも多彩で『肉体面』『精神面』においてたくさんのサービスを受けれるデイサービス
運動がメインでありながらレクリエーションや入浴などオールマイティーにサービスが受けられるのが『機能訓練型デイサービス』のいいところだと思います。
別記事で機能訓練型デイサービスの1日の流れを紹介してますのでよろしければご覧ください。

運動をメインに色々なことをしたいという目的があれば何かに特化したデイサービスではなく『機能訓練型デイサービス』をおすすめします!
ありがとうございました!またお越しくださいませ!